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口と人生のコラム

Column

2025/07/05

入れ歯治療

さいたま市で即日入れ歯ができる歯科医院の体制と、即日入れ歯のメリットとデメリット/さいたま市歯科医師監修

さいたま市で即日入れ歯ができる歯科医院の体制と、即日入れ歯のメリットとデメリット/さいたま市歯科医師監修

高齢化が進む現代、入れ歯の需要はますます増えると予想できます。インプラントは高価でありますし、定期メンテナンスが必要です。入れ歯を選択した時に、歯がない状態は食事や会話、見た目に影響を及ぼすので、「歯を抜いたその日に入れ歯を入れたい」「仕事を休めないので、歯がない期間を作りたくない」という方に選ばれているのが即日入れ歯です。

しかし、即日入れ歯にはメリットだけでなくデメリットもあり、すべての方に適するとは限りません。抜歯や歯茎の状態によっては、痛みを感じることもあります。ここでは、即日入れ歯とはどのような治療なのか、どんな医院体制が必要か、具体的な流れや注意点について、入れ歯の専門医であるさいたま市のくろさき歯科の黒崎俊一院長にお話をお聞きしました。

【監修者】黒崎俊一先生

経歴

  • 平成4年3月日本大学大学院 補綴専攻 卒業
  • 平成8年11月~医療法人社団 アーユス くろさき歯科
  • 歯学博士

所属団体

  • 日本補綴学会認定専門医
  • 日本歯科審美学会
  • 日本矯正学会
  • 日本大学歯学部兼任講師
  • さいたま市歯科医師会
  • さいたま市南浦和小学校学校医

即日入れ歯(即時義歯)とは?

「即日入れ歯」とは、どのようなものですか?

即日入れ歯というのは、正式には「即時義歯(そくじぎし)」と呼ばれる治療法で、即日で仮の入れ歯を装着するものです。

従来の入れ歯だと、抜歯をした時には、歯ぐきや骨が治るのを待ってから型を取るので、1~2か月は「歯がない状態」の期間ができてしまいます。即日入れ歯では抜歯前にあらかじめ型を取り、模型上で抜く歯を想定して入れ歯を作っておき、抜歯したその日に装着することもできます。これによって、歯がない見た目を回避できることや、早い段階から噛む機能を補えることが特徴です。

即日入れ歯ができる歯科医院は、どんな体制の歯科医院でしょうか?

即日入れ歯は、通常の入れ歯以上に医院の設備・技術・チームワークが求められます。対応できる歯科医院は限られており、以下の体制が整っていることが条件です。

1:即日入れ歯に慣れた歯科医師が在籍

抜歯・型取り・装着を一貫して行う知識と経験が必要です。歯周組織や咬合(噛み合わせ)への影響を考慮して計画を立てることがポイントです。自由診療になることが多いので、入れ歯の専門医の存在が不可欠だと思います。

2:院内に技工室や専任の技工士がいる

抜歯前に精密な型取りを行い、その日のうちに入れ歯を作成して、調整・修正できる体制があることも即日入れ歯作製の条件です。くろさき歯科では、院内技工との連携で即日製作・調整を行なっています。

3:CT・デジタルスキャナーなどの精密診断機器

骨の状態や歯ぐきの形態を正確に把握し、適合度の高い入れ歯を作るために活用します。CTがない歯科医院も多いので、絶対に必要だとは言いませんが、精密な診断には大きく影響します。

歯科用CT

4:アフターフォロー体制

即日入れ歯は抜歯後の歯ぐきが治癒するにつれ、フィット感が変わるため、調整やリライニング(裏打ち修正)が必要になります。

このように、設備を備えていて、治療と製作がスムーズに進むチーム体制があって即日入れ歯は実現可能になります。

即日入れ歯の実際の作り方

― 即日入れ歯は、どんな工程で作られるのでしょうか?本当に1日で入れ歯を作ることはできるのでしょうか?

即日入れ歯は、次の流れで製作されます。

1:初診・相談

お口の状態を診査し、治療計画を立てます。CTなどのデジタル設備を備えている歯科医院の方が診断の正確性は高いと思います。

2:抜歯(必要であれば)

できるだけ抜歯はしないようにしていますは、やむを得ない場合は、抜歯を行い、入れ歯を入れることができるように止血をします。止血確認後した後、仮入れ歯を装着します。

3:印象(型取り)・模型製作

患者様の口の中の型取りを行います。型取りした印象に石膏を流し、模型を製作します。

4:ロウ堤製作

患者様のかみ合わせの位置を採得するための「ロウ堤」を製作いたします。ロウ堤は、入れ歯(義歯)を作るときに使う噛み合わせや歯並びを記録するための蝋(ロウ)でできた土台です。

5:ロウ義歯での確認・試適

ロウ義歯(ロウのベースに人工歯を並べた調整用仮義歯)を実際にお口の中に入れていただきます。歯科医師の経験と技術に加えて、患者様の装着感を確認しながら丁寧に入念に確認・調整を行います。

6:入れ歯の作製

ロウで作ったロウ義歯からレジン製の本義歯へと置き換えを行います。ここでも、浮き上がりや、当たりの強い部位などの調整を行います。

ここまでが1日で可能な工程で、即日入れ歯の作り方になります。しかし、即日入れ歯は作って終わりではなく、引き続き、調整やメンテナンスが必要になります。当日に入れ歯を作って治療終了とはならないと思いますが、入れ歯作製後の流れも確認しておくといいでしょう。

その後の工程は次のようになります。

7:治癒期間中の調整

抜歯をした場合、歯ぐきが収縮するため、調整を行う必要があります。抜歯をしていなくても、入れなが馴染むまでは調整が必要でしょう。

8:最終入れ歯の製作

歯ぐきが安定してきた段階で、改めて型を取り、最終的な入れ歯を作ります。くろさき歯科では、即日入れ歯を治療用義歯という位置付けで、本入れ歯は別途作製をします。歯科医院によっては、本入れ歯に進まないこともあるので、治療の計画は確認しておくといいでしょう。

即日入れ歯のメリット

― どのような方が即日入れ歯を希望するのですか?どんなメリットがあるのでしょうか?

即日入れ歯には「その日から見た目を保てる」「噛む機能を補う」という心理的・社会的なメリットがあります。
たとえば、

・接客業で見た目をすぐ整えたい
・食事をできるだけ早く回復したい
・治療中も日常生活を保ちたい

こういった生活の質(QOL)の維持を重視する方にとっては、完成品でなくても、メリットがあるでしょう。特にお仕事をしている方や人前に立つ機会が多い方にとって、歯がない状態を避けられる点は大きなメリットでしょう。

他には、お口の状態によっては、治療期間を短縮できるというメリットもあります。

即日入れ歯のデメリット

即日入れ歯のデメリットを教えてください

「入れ歯治療」という観点から言えば、デメリットも大きいと思います。具体的には次のようになります。

1:抜歯後の腫れや出血が起こりやすい

入れ歯を装着した段階で、傷口が完全に治っていないため、違和感や痛みを感じることがあります。

2:フィット感が変化しやすい

治癒とともに歯ぐきがやせて隙間ができるため、繰り返し調整が必要なることがあります。「入れ歯が合っていない」とお感じになることもあると思いますが、歯科医院で「仕方がない」と言われて、トラブルになることもあります。

3:強く噛むと痛みが出ることがある

結局のところ、よぼど精巧に作らない限り、仮義歯になってしまうため、耐久性や安定性は本義歯に劣ることがあります。

4:費用が追加でかかる場合がある

即日入れ歯は、特急料金の設定をしている歯科医院が多く、通常の入れ歯作製よりも費用がかかります。

こうしたデメリットも考慮して、即日入れ歯の治療の際は短期的な利便性と長期的な適合性のバランスを考えることが大切だと思います。

― 即日入れ歯ができない人はいますか?

いらっしゃいます。次のようなケースでは即日入れ歯が適さない場合があります。

1:全身疾患や重度の感染症がある方

2:重度の歯周病で歯ぐきや骨の状態が不安定

3:嘔吐反射が強い方

4:顎骨が極端に吸収している方

このように、「誰でも即日入れ歯が可能」というわけではありません。やはり、慎重に診断をしてから、治療をすることをおすすめします。

即日ではなく、3回を推奨

くろさき歯科では、即日入れ歯を推奨してないということですか?

そうですね。患者様のご希望はお聞きしますが、こちらから即日入れ歯をおすすめすることはありません。来院当日に何も準備なしで「1から入れ歯を作ってその日のうちに入れる」のは現実的に相当に難しい作業です。

即日入れ歯とは言うものの、入れ歯作製の前にあらかじめ型取りと設計を済ませておくことが重要だと思います。当院では、1日ではなく、最低でも3回の来院で入れ歯作製をすることが望ましいと考えています。

<即日入れ歯の3回治療ステップ>

1回目来院(初診)

  • カウンセリング、診査
  • レントゲン・CTなどの検査
  • 抜歯の適応を確認
  • 治療計画の説明・同意

2回目来院(抜歯前準備)

  • 精密な型取り
  • 咬合(噛み合わせ)の記録
  • 色や形の選択

この時点で、技工士が仮入れ歯の製作を始めます。

3回目来院(抜歯・即日装着)

  • 抜歯
  • 止血・創部確認
  • 事前に製作した仮入れ歯を装着
  • 当日中にフィットの調整

当院ではきちんと型取りをした仮入れ歯を準備する方が、患者さんの安心感・満足度が高いと考えています。

即日入れ歯は、あくまで「治療用の入れ歯」であり、最終的に歯ぐきや骨が治癒・収縮してから改めてしっかり設計し直す必要があります。


理由は次のとおりです。

・抜歯後、数週間〜数ヶ月かけて歯槽骨(歯を支えていた骨)が約30~50%ほど収縮する
・その変化に応じて入れ歯の内面に隙間が生じる
・咬合圧(噛む力)のコントロールも変わる
・仮入れ歯では耐久性や精度が限定的

長期的に快適に噛める入れ歯を得るためには、歯ぐきが落ち着いたタイミングで最終義歯を新しく作るほうが望ましいというのは間違いないと思います。

患者様にもこの点をきちんと説明し、「最終的にはしっかり噛める入れ歯を作ります。その間の安心を提供するために即日入れ歯があります」いうことをご理解いただいています。

くろさき歯科では、ベース部分を小さくしたノンベース入れ歯を製作している

くろさき歯科の入れ歯 4つのポイント

改めて、くろさき歯科の入れ歯の強みを教えてください

当院では入れ歯治療を専門に行う歯科医師として、見た目・噛み心地・長期的な快適さを大切にしています。

具体的な強みは4つあります。

1:専門医による精密診断と設計
私自身、補綴(入れ歯)を専門に研鑽を積んでおり、治療計画から設計、咬合調整まで一貫して行います。

2:CT・デジタルスキャナーを活用
骨の形や歯ぐきの状態を立体的に把握し、仮入れ歯でも可能な限りフィット感を高めています。

3:院内技工士との密な連携
技工士が常駐しているため、抜歯当日の調整もスピーディです。当日微調整できるかどうかで快適さが全く違います。

4:治療後のサポート
仮入れ歯は治癒に伴って緩くなるため、調整や裏打ちを行いながら最終義歯にスムーズに移行します。

単に「その日に入れ歯を入れる」だけでなく、長期的にきちんと噛める入れ歯を作ることを最優先にしています。

くろさき歯科に相談するためにはどうすればいいでしょうか?

当院では初回無料相談を行っています。

  1. お話を伺って治療の希望やお悩みを共有
  2. レントゲン・CTで詳しく診査
  3. 治療方法・費用・スケジュールを丁寧にご説明
  4. 十分納得いただいたうえで治療を開始

「見た目や噛む機能を急いで回復したいけれど、長く快適に使える入れ歯がほしい」という方にこそ、精密な診断と計画が欠かせません。

即日入れ歯でのご相談は、その日に入れ歯が入ると思われていますが、即日入れ歯が本当に適しているのか、どんな選択肢があるのかを説明させていただきます。その意味では、当院では、「1日で入る入れ歯」は作れません。当院は「その日に形だけ入れること」よりも、長く快適に使える入れ歯を作ることを大切にしています。
「早く見た目を整えたいけれど、しっかり噛める入れ歯もほしい」という方は、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

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