当院では、歯を抜かず短期間で患者さまに負担をできるだけかけない「エンジェル矯正」を治療方針としています。矯正は見た目の美しさばかりでなくカラダ本来の機能を正常にして、健康を維持するための重要な治療と考えています。

歯を抜きたくないという思いは患者さまにとって当然のものです。
また健康な歯を抜くことは様々なリスクやデメリットを覚悟しなければいけません。
歯科医師としても健康な歯を残したいという思いで、この治療方針のもと患者さまのお口に最適な矯正治療をご提案いたします。
患者さまのお口の状態によって、ベストな矯正のやり方は変わってきますので、全ての場合で非抜歯矯正を行えるとは限りませんが、歯を抜かないで矯正する方法を出来る限り追求してまいります。

抜歯をするかしないかは患者さん本人に決定権があります。矯正について良く知っていただき、医師と相談を重ね、後悔のない決断を下せるようにしていただきたく思います。

他の歯医者さんで「矯正するには抜歯が必要ですね」と言われませんでしたか?

他院で「抜歯が必要です」と言われた患者さまでも、治療法を変えることで抜歯をすることなく矯正ができた実績は数多くあります。抜歯の必要な矯正を検討されている方でも、セカンドオピニオンとしてご相談にいらっしゃってみてはいかがでしょうか?

なぜ矯正で歯を抜く必要があるの?

現在日本で行なわれている矯正の多くは、犬歯の後ろにある第一小臼歯を抜くことで、歯を動かすスペースを確保します。
一般的に、上下左右それぞれ合わせて4本も抜くことになります。
歯科技術の由来となる欧米では矯正は「見た目の改善」が目的であり、欧米人にとって、人目につきやすい前歯を整えることが主眼でした。ですので、矯正のために奥歯を抜くことは抵抗が少ないと考えられ、抜歯を前提にした矯正がこれまで歯科大学で教えられてきており、全国の歯科医院で一般的に行われているのが現状です。

抜歯の目的

歯を動かすためのスペースを空けるため

日本人はアゴのスペ-スが小さく歯が並びきらないため、歯列に全部の歯を並べるためにはスペ-スが必要だという考え方のもと、歯を抜くことでそのスペースを確保します。

抜歯のリスク

口の機能を損なうリスク

人間の28本の歯にはそれぞれに役割があります。それを抜いてしまうということは口の本来の機能が損なわれ、矯正による審美性と引き換えに口の機能性を失うリスクがあります。

噛み合わせの不具合によるリスク

抜歯によって噛み合わせの不具合が起こるリスクがあります。噛み合わせの不具合によりアゴの筋肉に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性、筋肉の緊張による頭痛や肩こり、他にも噛み合わせのバランスが崩れることで食事が上手くできないなどのストレスにもつながる可能性があります。

歯を抜くことは、歯並びを改善し保つという矯正の目的のためには確かに有効な手段です。しかしリスクも同時に考えなければ「抜かなければよかった」と後悔してしまう恐れもあります。
このように抜歯を伴う矯正がこれまで一般的に行われてきましたが、矯正治療の進歩により治療法を変えれば歯を抜くことなく矯正ができるようになってきています。

なぜ抜かないで矯正ができるの?

矯正方法の違いがあります

矯正治療は日々進歩をしています。例えば当院で行っているMEAW(ミュー)やGEAW(ギア)という矯正方法では、複雑なワイヤーを使い、歯並びを骨そのものから動かし、従来よりも多方向に歯を動かすことで非抜歯での矯正を実現しています。MEAWやGEAWについてはこの記事で後ほど詳しくご説明します。

歯科医院の技術やノウハウの違いがあります

歯を抜かない矯正(非抜歯矯正)は一般的に歯科大学などで教えていないので、歯科医によって技術やノウハウに大きな差があります。隙間を作ることが困難な患者様でも、症例数の多い歯科医院では、歯を抜かずに矯正をすることができる場合もあります。
矯正の治療は以前に比べて格段に進歩しているにも関わらず、新たな治療領域に踏み入らないのでは、せっかく進歩した矯正治療のメリットを、生かしたことにはなりません。
くろさき歯科では矯正の専門家である認定医が、日々矯正の技術と知識を向上させ、患者さまひとりひとりに合った治療ができるよう努めています。

抜かない矯正MEAW(ミュー)・GEAW(ギア)

当院では、非抜歯矯正の方法の1つとしてMEAWやGEAWを採用しています。
MEAWは「歯を抜かない」「短期間」「噛み合わせから改善」と、患者さまにとって重要なメリットが特徴の、特殊な形をしたワイヤーを使った矯正です。

骨そのものに働きかけて、歯を抜かずに矯正

今までの歯列矯正は抜歯をしたり歯に力をかけて歯並びを整えますが、MEAWでは歯の下にある「骨そのもの」に働きかけます。
例えば並びきらずに出っ張った歯があるのなら、MEAWでは歯の下にある骨を矯正して出っ張った歯が入り込めるようなスペースを確保させる方法をとります。
そうすることでMEAWは歯を抜いてスペースをとらなくても歯並びを改善します。

複雑なワイヤーで歯を同時に、前後左右に三次元的に動かすので短期間

歯の一本一本に合わせてワイヤーを複雑に加工し、全ての歯を同時に動かします。
従来のワイヤーですと、歯は主に左右だけ動かすことになっていましたが、これは左右だけでなく上下や前後と多方向に歯を動かすことができ、抜歯で歯を動かすスペースを作らなくても、一度に短期間に歯並びを改善することとなります。
この仕組みでMEAWは歯を抜くことなく歯を動かし、平均して1年半(従来の矯正は2~3年)と短期間の矯正ができます。

MEAWで噛み合わせから歯並びを改善

MEAWは噛み合わせから改善する「オーストリア咬合学」という歯科治療の考え方が採用されています。
この考え方は“骨格に合わせた噛み合わせを追求し、患者の状態に合わせてアゴや歯の機能を回復させていこう”というコンセプトの歯科医療です。

噛み合わせの良し悪しは、虫歯や歯周病のなりやすさといったお口の中の健康と同時に 頭痛や肩こりやストレスといった身体全体の健康を左右する、とても重要なお口の機能です。

MEAWは従来の歯並びの「見た目」から矯正していく方法とは異なり「噛み合わせのバランス」から整えていく、つまり患者さまの幅広い健康を重視した矯正といえます。
当院では噛み合わせから考えて矯正を行うことで、見た目の美しさと体の健康を両立していただくことを目標にしています。

健康なご自身の歯は一度抜いてしまっては元に戻すことも生えることもない、一生ものの財産です。後悔のないようどのような矯正がご自身にとって良い方法なのか、信頼できる医師とじっくり納得がいくまで相談をして決めていただくことが重要です。