2026/01/09
矯正治療
「矯正は若いうちにするもの」
そう思って、歯並びや噛み合わせの悩みを長年抱えたままにしていませんか?
実は近年、40代・50代になってから矯正治療を始める方が確実に増えています。
その背景には、見た目の問題だけでなく、噛み合わせ・歯の寿命・将来の健康を真剣に考える大人が増えているという変化があります。
この記事では、
を、歯科医師の視点から分かりやすく解説します。
「矯正は若いうちにするもの」というイメージをお持ちの方は少なくありません。しかし近年、40代・50代以降に歯列矯正を始める方が増えている ことが、国内外のデータや調査から示されています。
これは一部の歯科医院の感覚ではなく、複数の客観的なデータに基づく傾向 です。
アメリカ矯正歯科医協会(American Association of Orthodontists:AAO)は、成人(18歳以上)の矯正患者数が過去最高水準に達している と報告しています。
AAOによると、現在では矯正治療を受けている患者のおよそ3分の1が成人 であり、成人矯正はもはや珍しい治療ではなくなっています。
この傾向はアメリカに限らず、マウスピース矯正の普及や健康意識の変化 により、世界的に見られる流れとされています。
日本国内の歯科医院による臨床データの集計でも、
40代以上の矯正新患が年々増加している ことが示されています。
ある歯科医院の集計では、
という結果が報告されています。
このデータは全国統計ではないものの、実際の臨床現場における年齢構成の変化を示す具体的な数値 として参考になります。
成人矯正の動向を扱った海外の学術論文においても、40歳以上の成人に対する矯正治療が増加している ことが報告されています。
特に、
といった目的で、中高年層が矯正を選択するケースが増えている と指摘されています。
矯正治療に関する意識調査でも、40代・50代において矯正治療を「検討したことがある」「関心がある」層が一定数存在する ことが示されています。
ある調査では、
が、矯正治療を「検討したことがある、または経験がある」と回答しています。
これは、「年齢を理由に矯正を諦める人が減ってきている」ことを示す一つの指標と考えられます。
この記事では、さいたま市のくろさき歯科 黒崎俊一院長に大人の矯正についてお聞きしました。

結論から言えば、年齢そのものが矯正の妨げになることはほとんどありません。
歯は年齢に関係なく動かすことができます。
実際に、60代以降で矯正治療を行うケースも珍しくありません。
ただし、若い頃と比べて注意すべき点が増えるのも事実です。
これらを正確に診断せずに矯正を進めると、
「見た目は整ったが、噛めなくなった」
「歯が弱くなった」
といったトラブルにつながることもあります。
だからこそ、大人の矯正では専門的な診断が非常に重要になります。
そうですね。当院にご来院いただく患者様とお話をして、次の点が理由だと考えます。
① 見た目だけでなく「噛み合わせ」を気にする人が増えた
40代・50代になると、
といった機能的な不調を感じ始める方が増えます。
これらの原因の多くは、歯並びや噛み合わせの乱れにあります。
若い頃は我慢できていた違和感も、年齢とともに無視できなくなってきます。
② 歯を失わないために「今、整えておきたい」
歯並びが悪い状態のまま年齢を重ねると、
といったリスクが高まります。
そのため最近は、「将来のために、今のうちに噛み合わせを整えたい」という理由で矯正を検討する大人が増えています。
矯正は「見た目の治療」ではなく、歯を長持ちさせるための治療と考えられるようになってきました。
③ マウスピース矯正だけでなく、選択肢が増えた
以前は矯正といえばワイヤーが中心でしたが、
現在は、
など、大人の生活に合わせた治療法が選べるようになっています。
ただし、すべての方がマウスピース矯正に向いているわけではありません。特に40代・50代では、噛み合わせや歯周病を考慮した治療計画が不可欠です。
40代以降では、自覚がなくても歯周病が進行しているケースが少なくありません。
歯周病を放置したまま矯正を行うと、
といったリスクがあります。そのため、歯周病治療と矯正を並行して進められる体制が重要になります。

大人の矯正では、「年齢が高いから抜歯が必要」と言われることもあります。
しかし実際には、
を正しく診断すれば、抜歯を避けられるケースも少なくありません。
非抜歯で可能かどうかは、経験と診断力によって大きく差が出る部分です。最近では、マウスピース矯正でも、非抜歯の矯正が可能になっています。大人の矯正をお考えの方は、複数の歯科医院に相談することをお勧めします。
くろさき歯科では、歯列矯正を「かみ合わせ」の観点から考えています。私は、補綴の専門医ですから、「かみ合わせ」についての見識があります。不思議な感じがするかもしれませんが、くろさき歯科のメインの治療である「入れ歯」と「歯列矯正」は私の中ではつながっています。ですから、矯正を専門とする歯科医師と補綴の専門医が連携する点がくろさき歯科の特徴です。
40代・50代の矯正治療では、
これらを総合的に考える必要があります。
単に歯を動かすだけでなく、治療後の安定性・歯の寿命まで見据えた計画が求められます。
そのため、
といった条件を満たす歯科医院を選ぶことが非常に重要です。

そうですね。40代・50代の矯正で最も多い後悔は、「もっと早く相談すればよかった」という声です。
逆に、「年齢を理由に諦めていたが、相談してよかった」という方も多くいらっしゃいます。
大人の矯正において大切なのは、治療を始めるかどうかよりも、正しい診断を受けることだと思います。
こうしたお悩みがある方は、一度専門的な視点での相談を受けることをおすすめします。
年齢だけで矯正を諦める必要はありません。
あなたにとって最適な方法があるかどうかを知ることが、最初の一歩になります。
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